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< 帯津良一先生のプロフィール >
日本の医師、著述家、帯津三敬病院名誉院長。
埼玉県生まれ。東京大学医学部卒業。医学博士。東京大学医学部第三外科
都立駒込病院外科医長などを経て、1982年、埼玉県川越市に帯津三敬病院
を設立。
西洋医学に中国医学や代替療法を取り入れ、医療の東西融合という
新機軸を基に、がん患者などの治療に当たる。
人間をまるごと捉えるホリスティック医学の第一人者として、日本ホリス
ティック医学協会会長、日本ホメオパシー医学会理事長なども務める。
講演や大学での講義なども行っている。また、著書も多数出版されている。
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2011年3月20日に神戸市のNHK文化センター神戸教室へ帯津良一先生の講演会『帯津 良一講演会
「目に青葉 朝の気功に夜の酒」』に出席してきました。
日本での代替医療の浸透について、帯津先生に質問をし、非常にありがたいご回答をいただき、今後の
健身練のありかたについて大変、勉強になりました。
<帯津先生への質問>
今日は、ありがとうございました。私は兵庫県加古川市の国宝鶴林寺で気功を教えており、また、末期ガンや
難病の人を対象に気功療法を独自でやっています。
イギリスで同じように気功で治していると本に書かれていましたが、実際にどのような感じでやられているのでしょうか。
私は寝た状態で全身に、とくに頭を中心に気を送って血流をよくして、どんどん治していくやり方を独自にやっている
のですが、イギリスではどのようにやっているのでしょうか?と、代替医療は なかなか日本では浸透しないですが、
その辺が今後どのようになっていくのかがわかりましたら教えていただけますでしょうか?
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<帯津先生からのご回答>
イギリスの気功はスピリチュアル・ヒーリングと言うのですが、これは
1970年代ぐらいから広まっていった。ハリー・エドワーズという超能力
者がいて、この人は本当に能力があった。一般の人がそれを認めて、
この世界が開けてきた。
スピリチャル・ヒーリングっていうのは、やるのは祈りと手かざしで、宇宙
の根源(宇宙のソース)に祈る「パワーを下さいと!」一定の公式がある。
チャクラとか経絡とは言わないが、気を上から入れていく。患者さんを
座らしたり、寝かしたりしてやっている。
習字でいう楷書から、慣れてくると施術者の能力とかで崩していって、
崩し文字にしていく。病名や病気によって場所を変えていく。
イギリスの場合は保険がきく。スピリチュアル・ヒーリング協会があって、
そこで1年間勉強をすると、卒業証書をくれる。試験はなし、こういう
ことは誰でもできる。 それを監督官庁(日本では保険所にあたる)に
もって行くとすぐに営業許可書をくれる。そうすると看板を掲げて営業
をしてよい。ところが、その日から効くわけがない、その日から本当の
努力が必要となる。
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2010年 3月20日 帯津良一先生講演会
『 目に青葉 朝の気功に夜の酒 』 にて
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これで生計が立てていけるかどうか、それは努力次第。だから、非常に謙虚な人が多い。協会から行動
規範という本をもらう「こういう事はしてはならない」ことが書いてあり、それに違反をすると協会から除名
になる。例えば、診断的言動をしてはいけないと書いてある。診断は医者にまかせろ。中国の気功師の
方はすぐに診断的言動をしてしまう。
やはり、謙虚にやること、もう一つは誇りをもつこと、これは他の国と違う所でもある。西洋医学は身体
(からだ)に対して役立つ、我々は生命(いのち)に対して向き合っている。医学会より生命(いのち)の方
が上である。だから誇りをもってやっている。誇りをもっているが、謙虚さもあわせもっている。良い人格
者が多い。日本でも謙虚さと誇りを心得たら良い!
代替療法は、私はホリスティック医学ですけど、ホリスティック医学の本当の意味での方法論をまだもって
いませんから、代替療法を大いに使う。それがどういう事かというと人間まるごとってことは、身体(からだ)
・心・生命(いのち)でしょう。
身体(からだ)は西洋医学、心は心理療法、生命(いのち)による代替療法を使う。これをあわせて一人前
にする。
代替療法はエビデンスが乏しいといって、西洋医学サイドからは非難されている。代替療法がエビデンス
が乏しいのは当たり前、なぜかというと代替療法は身体に働きかけるものもあるけど、心や生命(いのち)
に働きかけるものも多い。
心とか生命(いのち)は科学が解明していませんよね、全く。だから西洋医学は心とか生命(いのち)に行く
方法は持っていません。身体(からだ)でしっかりとエビデンスを持っているわけです。
だけど、代替療法は心とか生命(いのち)に働きかけるから、心や生命(いのち)を科学が解明していない
となると、そこで働きかける方法がエビデンス、完璧な根拠をもっている訳がないんですよね。
この前のホメオパシーの問題で、日本学術協会議長の金澤さんが、くだらない事を言った。代替療法は
エビデンスが乏しいからホメオパシーをやらないほうが良いと言った。エビデンスが乏しいから代替療法
なのですよ。エビデンスが揃ったらオーソドックスなものに積み替える。
だけと常に生命(いのち)というものは、改善されない限り、科学が進歩するにつれて、オーソドックスの
方へ移っていくんだけど、それで代替療法が無くなるかというと、次々と現れるわけですよ、生命(いのち)
が改善されない限り、それでいいんですよね。
未知のところを捨てるのではなくて、未知のところをしっかり使っていくってことは我々生きていくってことは、
エビデンスのあるものだけで生きている人っていないですよね。
やっぱり、気持ちの問題とか直感とか想像力とか予感とか、こういうのが生きていく上で重要なんですよね。
それを病気になった途端にこれは必要ないっていうのは、どっかボタンの掛け違えがあると思います。
これは自然の流れでいきますから、あんまり心配しないでやっていけばいいと思います。
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2009年4月4日に兵庫県姫路市の姫路文学館にて開催されました、
帯津 良一先生による『ガン・難病患者と家族・支援者のつどい』に
かくりん健身練で参加させてをさせて頂きました。
250名あまりの多くの方が参加され、帯津先生の講演や太極拳の
模範演技等、今後の健身練の活動に役立つ内容ばかりで、大変、
良い勉強をさせていただきました。
大変、勉強になるありがたい講演でしたので、後日、帯津良一先生へ
お礼のお手紙を書き、私たちが健康気功をおこなっております、国宝
鶴林寺様のお守りと一緒にお送りさせていただきました。
帯津良一先生より、お礼のお手紙をいただき、お手紙と一緒に先生の
著書である『養生という生き方』の本を直筆のサイン入りで頂きました。
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帯津良一先生よりいただきました『お礼のお手紙(左側)』と『直筆サイン入りの著書「養生という生き方」(右側)』
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